植物由来素材・研究開発特集2026年10月 / 展示会特集号
CICA SCIENCE JOURNAL

植物の可能性を、次の商品づくりへ。

はじめに / 植物由来エクソソームとは

植物にも、
小さな「情報の包み」。

植物にも、脂質の膜に包まれた
微小な細胞外小胞があります。

エクソソームは、ヒトや動物だけの研究テーマではありません。植物でも、RNAやタンパク質などに関わる小胞が研究されています。植物と微生物のやり取りでは、小胞を介したRNAの移動が観察されています。

CICA EXOSOMEは、この「小胞」という視点からツボクサに着目した食品用原料です。まずは、形・大きさ・含有成分を確かめる分析から紹介します。

CICA原料の分析を見る →
ツボクサの葉のイメージ膜と内部の構成を表現した小胞の模式イメージ
植物と小胞のイメージ。実際の顕微鏡写真は下に掲載しています。

「細胞外小胞(EV)」は細胞の外に存在する膜で包まれた粒子の総称です。エクソソームは本来その形成過程に基づく名称で、植物由来素材では「エクソソーム様小胞」と呼ばれることもあります。本ページでは原料名としてCICA EXOSOMEを使用します。植物での研究を、そのままヒトの摂取効果とするものではありません。

食品用原料 / 販売中

CICA EXOSOME

ツボクサ由来の小胞を、次の商品づくりへ。

01

CICAの認知を、新たな商品提案へ。

ツボクサ由来

CICAとして知られるツボクサから得られる、食品用の粉末原料です。植物の成分に加え、脂質膜をもつ微小な小胞に着目した素材として、インナービューティーの商品企画に提案します。

小胞という視点

一般的な抽出物が含有成分に目を向けるのに対し、小胞では膜構造、粒子の大きさ・数、関連する核酸や脂質なども評価します。含有成分と構造の両面から原料を捉えるアプローチです。

商品開発へつなぐ

粉末原料として、ドリンク・ゼリー・粉末食品・カプセルなどへの配合を検討できます。剤形に応じて、分散性、風味、加熱やpH、保存中の状態を確認しながら商品化を進めます。

02

素材の可能性を、技術と品質で支える。

BIO TRACTION™

食品用原料のための、
抽出・製造技術。

ABioのBio Traction™を用いた原料づくり。栽培、抽出、加工という一連の工程を通じ、商品化を支えます。

粒子解析や含有成分の評価など、複数の観点から原料を確認しています。規格・品質管理・評価の詳細は、用途に応じて個別にご案内します。

栽培施設
栽培
抽出のイメージ
抽出・分離
製造施設のイメージ
製品化

原料分析の研究ノートを読む →

分析特集

「ある」を、形と測定値で確かめる。

CICA由来試料の電子顕微鏡観察・粒子解析・核酸評価

形を見る / Cryo-TEM

膜で囲まれた構造を観察。

CICA由来試料をCryo-TEMで観察した画像です。粒子の輪郭や膜状の構造を、ナノメートルのスケールで確認しています。

図解のイメージだけでなく、実際に観察された形と、別の手法による粒子・成分の測定を組み合わせて原料を評価します。

CICA由来試料のCryo-TEM写真2枚。スケールバーは100 nmと50 nm。
CICA由来試料のCryo-TEM像。クリックして拡大できます。

大きさと数を測る / NTA

粒子の動きから、分布を解析。

NTA(ナノ粒子追跡解析)は、液体中の粒子の動きから大きさと濃度を調べる方法です。測定例ではサイズ145.3 nm、粒子数1.1×10¹²個/gという値が示されています。

研究試料の測定例です。全ロットの値や供給規格を示すものではなく、粒子数だけで純度や生理活性を判断することはできません。

NTAによるCICA由来試料の粒子径分布
横軸:粒子径(nm)/ 縦軸:粒子濃度

核酸を調べる

試料からRNAを分離・精製し、核酸を定量する評価を行っています。定量と、個々のmiRNAの種類・働きの確認は別の分析です。

脂質を調べる

Oil Red Oを用いた脂質染色を実施。電子顕微鏡や粒子解析と合わせ、脂質を含む画分の特徴を捉えます。

複数の結果を合わせる

形態、粒子径・数、核酸、脂質。異なる測定を組み合わせることで原料の特徴を確認します。一つの検査だけで小胞の由来や機能を確定しません。

研究特集

細胞で調べる、CICAの可能性。

ヒト真皮線維芽細胞などを用いた基礎評価

CICA由来小胞の細胞試験

細胞の動きと、
遺伝子の反応を追う。

培養した細胞にCICA由来小胞を添加し、空隙が閉じる様子や、コラーゲンに関わる遺伝子の発現を評価しています。素材を検討するうえで、どのような細胞応答が観察されたかを知るための研究です。

以下は小胞試料(CDEVs)の細胞試験です。食品用粉末の摂取試験とは異なり、ヒトの肌への効果や経口摂取後の作用を直接示すものではありません。

01 / 創傷閉鎖試験

空隙が閉じる過程を、8時間後に評価。

ヒト真皮線維芽細胞(HDF)を用い、細胞層に設けた空隙の閉鎖率を比較。CICA由来小胞を添加した条件では81.67%、対照では10.00%でした。

「81.67%」は試験内の創傷閉鎖率です。人の皮膚の再生率や改善率を表す数値ではありません。添加濃度などの詳細条件は個別にご案内します。

8時間後の創傷閉鎖率。対照10%、CICA由来小胞81.67%、マデカッソシド66.6%。
HDF / 8時間後 / 細胞試験

02 / コラーゲン合成に関わる指標

COL1A1の発現を測定。

COL1A1はI型コラーゲンに関わる遺伝子です。CICA由来小胞を添加した条件では、対照より高いmRNA発現値が観察されました。

COL1A1発現、対照100。CICA由来小胞は濃度順に210.843、292.82、293.427。TGF-β1は233.237。
HDF / UVB処理後48時間。CICA:10⁶・10⁷・10⁸ particles/mL / TGF-β1:20 nM

遺伝子の発現を測った値であり、コラーゲン量や肌弾力そのものの増加率ではありません。

03 / コラーゲン分解に関わる指標

MMP-1の発現を測定。

紫外線(UVB)処理をした細胞で、コラーゲンの分解に関わるMMP-1を評価。CICA由来小胞を添加した条件で、UVB処理対照より低い発現値が観察されました。

MMP-1発現。未処理17.34、UVB対照100。CICA由来小胞は濃度順に46.09、36.2、35.15。TGF-β1は42.98。
CICA:10⁶・10⁷・10⁸ particles/mL / TGF-β1:20 nM

HDF / UVB処理後48時間の評価。ヒトのシワの減少率を示す試験ではありません。

04 / 炎症に関わる指標

TNF-αの発現を評価。

表皮角化細胞(HaCaT)をUVBで処理し、48時間後のmRNA発現を測定。CICA由来小胞の添加条件では、UVB処理対照より低い発現値が観察されました。

TNF-α相対発現。未処理1、UVB対照3.849、CICA濃度順3.379・2.957・2.532、アラントイン1.864。
CICA:10⁶・10⁷・10⁸ particles/mL / アラントイン:0.01%

05 / 色素に関わる指標

メラニン量を評価。

B16F10細胞をα-MSHで処理し、48時間後のメラニン量を測定。CICA由来小胞の添加条件では、α-MSH処理対照より低い値が観察されました。

メラニン量。未処理対照100、α-MSH対照156.11、CICA濃度順135.71・128.46、アルブチン103.36。
CICA:10⁸・10⁹ particles/mL / アルブチン:100 μg/mL

いずれも培養細胞での評価です。ヒトにおける炎症改善や美白効果、食品摂取後の作用を示すものではありません。

棒と誤差棒は試験図の数値に対応しています。反復数と誤差の種類は本図では示していません。統計学的有意差の判定は掲載していません。

炎症・色素に関わる項目も評価。

表皮角化細胞(HaCaT)ではTNF-α・IL-6、メラノーマ細胞(B16F10)ではTRP-1・メラニン量を評価しています。複数の細胞モデルを通じて、素材の特徴を調べています。

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03

ヒト摂取試験で、可能性を検討。

食品用CICA EXOSOMEの研究への取り組み。

8週間

継続摂取による評価

43名

解析対象者(試験群21名・対照群22名)

肌に関する複数の項目を評価。

30〜60歳の成人を対象に、8週間の無作為化・二重盲検・プラセボ対照試験を実施。肌の水分量、弾力、目元のシワ、肌トーンなどを評価しています。細胞試験とは別に、実際の摂取条件で検討した研究です。

原料に関する試験であり、配合商品の効果を保証するものではありません。評価項目ごとの条件を含めてご確認ください。

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04

どんな商品に、CICAを届けるか。

掲載ビジュアルは商品化のイメージです。配合量、風味、加工条件などは個別に確認します。

05

CICA EXOSOMEを支える、ABio。

素材の向こう側にある、研究とものづくり。

研究・栽培・原料開発

植物を知り、
素材の可能性を探る。

ABioは植物由来エクソソームやPDRNの研究開発に取り組む原料開発企業です。栽培から抽出・分離、評価、製造へ。複数の技術と研究の蓄積が、商品づくりの相談を支えます。

ABioの植物栽培施設
植物原料の安定したものづくりを支える栽培環境(スマートファーム)
69件

特許関連実績

34報

研究論文

39種

植物エクソソームの量産実績

2026年5月時点のABio全体の関連実績。食品用途以外を含み、CICA EXOSOME単独の実績を示すものではありません。

植物研究

栽培から考える原料品質

ツボクサ品種「Hoin」の研究や栽培技術の開発を通じ、植物を起点とする原料づくりに取り組んでいます。

独自技術

素材ごとに、技術を磨く

食品用のBio Traction™に加え、ExoTraction®やEssenTraction®など、エクソソーム・PDRN分野の技術開発を展開しています。

研究・製造体制

開発を支える拠点

天安・龍仁・堤川の研究・製造拠点を通じて、原料研究と製造に取り組んでいます。品質管理体制や対象原料の詳細は個別にご案内します。

06

素材への関心を、商品企画へ。

原料規格・供給条件・試験データ・OEM/ODMについて、
検討中の商品や用途に合わせてご案内します。

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次号予告

今後の原料ラインアップ

次の素材の可能性を、ひと足先に。

ケフィアと植物由来素材のイメージ
発売予定

ケフィア由来
エクソソーム

発酵素材から広がる、原料開発の選択肢。CICAに続くラインアップとして準備を進めています。

発売目安:2026年10月時点で約3か月後。具体的な供給時期はお問い合わせください。

ケフィアの研究・試験を詳しく読む →
規格化済み・発売時期未定

CICA PDRN
ケフィア乳酸菌由来PDRN

2つの由来から、PDRNの可能性へ。規格化を終え、量産試験を予定しています。

現在は開発段階です。供給開始時期は未定です。

規格化・電子顕微鏡写真・細胞評価を見る →

開発中の原料にも、細胞評価の取り組み。

ケフィア由来エクソソーム

発酵素材の小胞を評価。

乳酸菌由来小胞について、腸上皮細胞の反応、バリア関連指標、経口投与後の動物観察まで研究しています。細胞・動物試験の詳細を専用ページで紹介します。

ケフィアの詳細特集へ →

CICA PDRN

小胞とは異なる、DNAへの着目。

ツボクサ由来PDRNとPDRN粉末について、HDFを用いたコラーゲン産生・抗酸化関連のmRNA発現を評価。HaCaTを用いた創傷閉鎖試験も行っています。

規格化と研究結果を見る →

ケフィア乳酸菌由来PDRN

乳酸菌由来DNAの可能性。

ケフィア乳酸菌由来PDRNについて、HDFでのコラーゲン産生・抗酸化関連指標と、HaCaTでの創傷閉鎖を評価。原料化に向けて研究を進めています。

規格化と研究結果を見る →

いずれも各試料の細胞試験です。原料間の優劣や、経口摂取による効果を示すものではありません。両PDRNは規格化済み・量産試験予定で、発売時期は未定です。

開発特集

二つの由来から、規格化したPDRNへ。

CICA PDRN / ケフィア乳酸菌由来PDRN

規格化済み・量産試験予定・発売時期未定

含量とサイズを管理し、
食品原料化の次の段階へ。

ツボクサ由来のCICA PDRNと、ケフィア乳酸菌由来PDRN。DNAの抽出・精製と粉末化に加え、核酸含量やDNA断片のサイズを確認する分析項目を整え、規格化を進めてきました。

Essen Bio Traction™による原料開発を基盤に、現在は量産試験を予定しています。規格化は完了していますが、発売・供給開始時期は未定です。

100μg/g以上

両粉末原料の核酸含量規格

200bp未満

両PDRN試料で確認されたDNAサイズ

bpとは? DNAの長さを表す単位です。
bp(ベースペア/塩基対)は、二本鎖DNAの向かい合う塩基のペアを数える単位です。1組が1 bpで、「200 bp未満」は塩基のペアが200組未満のDNA断片を意味します。写真のスケールバーに使うnm(ナノメートル)とは異なり、DNA配列の長さを表します。

含量とDNAサイズは異なる管理項目です。DNAサイズは電気泳動で評価しています。詳細規格・分析条件は個別にご案内します。

ケフィア乳酸菌由来PDRN / 電子顕微鏡観察

ケフィア乳酸菌由来PDRNを、Cryo-TEMで観察。

水溶液中の試料を電子顕微鏡で観察し、鎖状の構造と分散状態を確認しています。画像はケフィア乳酸菌由来PDRNのものです。

ケフィア乳酸菌由来PDRNのCryo-TEM写真3枚。スケールバーは左から200 nm、100 nm、100 nm。
左から200 nm・100 nm・100 nmのスケールバー。クリックして拡大できます。

画像は形態観察の一例です。DNAの長さを表すbpと、画像内の長さを表すnmは異なる尺度です。CICA PDRNの写真ではありません。

植物由来 / CICA PDRN

CICA PDRNの細胞評価。

ヒト真皮線維芽細胞(HDF)では、コラーゲン産生・抗酸化関連のmRNA発現を評価。マクロファージ(RAW 264.7)では、炎症性サイトカイン関連のmRNA発現を調べています。

創傷閉鎖率・18時間後54%

通常対照:39%

HaCaT細胞 / CICA PDRN 0.1 μg/mL。陽性対照としてTGF-β1を設定した試験です。

ケフィア乳酸菌由来PDRN

ケフィア乳酸菌由来PDRNの細胞評価。

HDFでコラーゲン産生・抗酸化関連指標を、RAW 264.7で炎症性サイトカイン関連指標を評価。異なる細胞モデルで、ケフィア乳酸菌由来PDRN試料の応答を調べています。

創傷閉鎖率・18時間後61%

通常対照:39%

HaCaT細胞 / ケフィア乳酸菌由来PDRN 0.1 μg/mL。陽性対照としてTGF-β1を設定した試験です。

上記はそれぞれのPDRN試料の細胞試験です。粉末原料の摂取効果やヒトの皮膚再生率を示すものではなく、2原料の優劣を比較する試験でもありません。

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