植物由来素材・研究開発特集2026年10月 / 展示会特集号
CICA SCIENCE JOURNAL

植物の可能性を、次の商品づくりへ。

次期ラインアップ / 発売予定

ケフィア由来
エクソソーム

発酵を、小胞の視点から。
腸の細胞と向き合う、乳酸菌由来素材の研究。

CICA EXOSOMEに続く食品用原料として準備中。乳酸菌がつくる微小な小胞に着目し、細胞応答、腸のバリア、体内分布などを調べています。

株式会社EXOSOME公式サイト ↗

発売目安:2026年10月時点で約3か月後。供給条件は個別にご案内します。

研究の対象と、発売予定原料について

以下はケフィア乳酸菌由来小胞の研究紹介です。PRCC-1301、PSI-401、複数菌株由来の小胞など、評価ごとに試料が異なります。発売予定原料と各試験試料の対応、配合・製造条件は商談時に確認します。

掲載内容は細胞試験・動物試験を中心とする非臨床研究です。ヒト臨床試験の結果や、発売予定食品の効果を示すものではありません。

01

乳酸菌そのものから、乳酸菌がつくる小胞へ。

ケフィアを起点に

ケフィアは乳酸菌や酵母などが関わる発酵素材です。その構成菌に由来する細胞外小胞を分離し、粒子としての特徴と細胞への働きかけを調べています。

培養・分離を検討

菌株の同定、培養条件、小胞の分離・精製、粒子評価へ。ExoTraction™を用いた分画や、培養期間による小胞回収量の違いを検討しています。

食品原料としての設計

小胞を含む培養物や粉末化など、食品に配合するための素材設計を進めています。生菌、培養物、精製小胞はそれぞれ異なり、採用時には供給する原料の組成を確認します。

大きさと、細胞との関わりを確認。

3種のケフィア由来菌株から分離した小胞の粒子分布を測定。おおむね50〜200 nmの領域に分布する粒子が観察されています。これは研究試料の観察結果であり、発売予定原料の規格値ではありません。

ケフィア由来3菌株の小胞:粒子分布と蛍光観察
ケフィア由来3菌株の小胞:粒子分布と蛍光観察 / 図をクリックして拡大
02

細胞試験で、何を確かめたか。

細胞内の蛍光、細胞生存性、サイトカインを評価。

試験図は各研究条件で得られた結果です。図中の星印・誤差棒は元の表示を保持しています。比較対象、反復数、誤差の種類などの詳細は個別にご案内します。

細胞との相互作用

大腸上皮細胞での蛍光観察。

小胞をPKH26、細胞核をHoechst33342で染色し、大腸上皮細胞に処理した後の蛍光を観察。小胞由来の標識と細胞の位置関係を確認する評価です。

蛍光観察は細胞との相互作用を調べる手がかりです。ヒトが摂取した際の吸収率や、完全な小胞がそのまま移行することを直接証明するものではありません。

細胞核・小胞標識・重ね合わせ像
細胞核・小胞標識・重ね合わせ像 / 図をクリックして拡大

細胞生存性

3T3-L1・Caco-2で評価。

複数菌株由来の小胞を添加し、細胞の生存性を確認しています。研究条件では10⁹ nanoparticles/mLまで明らかな細胞毒性を認めなかったと報告されています。

3T3-L1・Caco-2における細胞生存性評価
3T3-L1・Caco-2における細胞生存性評価 / 図をクリックして拡大

培養細胞における試験です。ヒトの安全な摂取量を決める試験とは異なります。

濃度・組み合わせの検討

炎症関連指標の変化を比較。

炎症を誘導した大腸上皮細胞で、IL-8・TNF-αの発現を評価。小胞の添加濃度や菌株の組み合わせによって、指標が変化するかを調べています。

小胞の濃度別・組み合わせ別のサイトカイン評価
小胞の濃度別・組み合わせ別のサイトカイン評価 / 図をクリックして拡大

各試料・条件の細胞応答を示します。人体での炎症改善率を表す数値ではありません。

複数の細胞モデルで、反応を調べる。

PSI-401について、Caco-2、RAW264.7、Jurkatなどの細胞モデルでIL-8、IL-6、TNF-α、IL-2を評価。タンパク質とmRNAの両面から、対照条件との違いを観察しています。

指標の低下は各試験条件下での観察結果です。「免疫力が高まる」といった単一の説明に置き換えず、細胞の種類と測定項目を合わせて読み解きます。

PSI-401:細胞別のサイトカインとmRNA発現
PSI-401:細胞別のサイトカインとmRNA発現 / 図をクリックして拡大
03

腸のバリアを、二つの角度から。

細胞の間を物質がどれだけ通過するか、細胞同士の結合に関わる指標がどう変わるか。腸上皮モデルの機能を、異なる測定から評価しています。

PSI-401:FITC-Dextran透過性とClaudin-1・ZO-1・Occludinの評価
PSI-401:FITC-Dextran透過性とClaudin-1・ZO-1・Occludinの評価 / 図をクリックして拡大

透過性を測る

Caco-2・HCT116のモデルで、TNF-αを用いた条件下のFITC-Dextran(4 kDa)の透過性を測定。PSI-401の添加条件で、蛍光測定値の低下が観察されています。

結合関連指標を測る

Claudin-1、ZO-1、Occludinの発現を評価。対照と比較し、細胞同士の結合に関連する指標の変化を調べています。

条件を合わせて読む

透過性と遺伝子発現は別の評価項目です。これらは腸上皮モデルの結果であり、ヒトの腸疾患の治療効果を示すものではありません。

04

動物モデルで広げる検証。

経口投与後の観察・腸の状態・微生物叢を評価。

以下は動物試験です

正常対照、病態誘導対照、陽性対照、試料投与群などを比較した非臨床研究です。ヒトでの改善率や医薬品に対する優位性を表すものではありません。

経口投与後の体内分布

1.5時間後から、24時間後まで。

蛍光標識したPRCC-1301由来小胞を投与し、IVISで観察。1.5時間後の腸領域への分布と、24時間後の蛍光シグナルが示されています。

蛍光の残存は、完全な小胞の残存や24時間の効果持続と同義ではありません。

PRCC-1301由来小胞:経口投与後の蛍光分布(動物試験)
PRCC-1301由来小胞:経口投与後の蛍光分布(動物試験) / 図をクリックして拡大

TNBS誘導モデル

便・出血・組織像を観察。

TNBSで誘導したモデルでPSI-401を10日間経口投与し、便の状態、直腸出血、組織の変化を評価。正常群、誘導対照群、陽性対照群、低用量・高用量群を比較しています。

投与群では、誘導対照群に比べて出血・便性状の指標や組織損傷の程度が低い方向の結果が示されています。

検討用量:10 μg/匹・1 mg/匹。動物の投与量を食品の推奨摂取量には換算していません。

TNBS誘導モデル:評価計画・便性状・出血・組織像
TNBS誘導モデル:評価計画・便性状・出血・組織像 / 図をクリックして拡大
便性状・透過性と、経時的な評価を見る
動物モデル:血便・軟便・出血・腸透過性の観察
動物モデル:血便・軟便・出血・腸透過性の観察 / 図をクリックして拡大

複数時点のスコアと透過性関連の指標を評価しています。試験モデルごとの条件を区別し、単一の改善率としてまとめていません。

動物モデル:AUC指標と2週間後の比較
動物モデル:AUC指標と2週間後の比較 / 図をクリックして拡大

AUCの評価内容や群条件の詳細は個別にご案内します。異なるモデル間の結果を直接比較するものではありません。

マイクロバイオーム

腸内細菌の構成比を観察。

対照群とPRCC-1301由来小胞の投与群で、腸内細菌の構成比を比較。FirmicutesやBacteroidetesなどの割合に違いが示されています。

主要菌群の構成比(%・動物試験)
菌群対照投与群
Actinobacteria00
Firmicutes24.9832.18
Bacteroidetes69.6662.01
Cyanobacteria00
Proteobacteria0.080.28
Tenericutes2.404.20

特定の菌群比率だけで、健康状態や「若返り」を判定することはできません。

探索的な研究

血中BDNFも評価。

PSI-401の投与条件で、血中のBDNFを測定。対照群に比べ、30 mg/kg群で約1.9倍、300 mg/kg群で約2.4倍の値が示されています。

PSI-401:血中BDNFの評価(非臨床研究)
PSI-401:血中BDNFの評価(非臨床研究) / 図をクリックして拡大

BDNF濃度は測定指標の一つです。この結果だけで記憶力の改善やヒトでの有効性を結論づけるものではありません。

05

安全性と加工安定性の評価。

素材開発では、機能に関する研究と合わせて、毒性・品質・加工条件を検討します。以下は研究試料に関する評価概要です。

評価領域実施・確認されている項目評価概要
一般毒性単回投与、2週間・13週間反復投与試験条件下で毒性症状を認めなかったとする概要が示されています。
遺伝毒性復帰突然変異、小核、染色体異常試験最高濃度まで問題を認めなかったとする概要が示されています。
品質検査鉛・水銀・カドミウム・ヒ素、微生物関連検査対象試料で未検出とする結果が示されています。検出限界・ロットは個別確認となります。
加工安定性温度処理後の指標成分・細胞評価温度条件別にHexosamine量とIL-2関連の細胞応答を確認しています。

試験試料と販売予定原料の対応、用量・期間・判定基準を含む詳細は個別に確認します。全ての人に安全であることを保証するものではありません。

加熱後の成分と反応を確認。

55・80・100・121℃の温度処理で指標成分を測定し、25℃から121℃までの処理試料を用いた細胞評価も行っています。食品製造の加熱条件を検討するための研究です。

処理時間や配合条件により結果は変わります。「121℃でも品質・作用が完全に維持される」という保証ではありません。

温度処理後のPSI-401:IL-2関連の細胞評価
温度処理後のPSI-401:IL-2関連の細胞評価 / 図をクリックして拡大
06

CICAの次に、発酵由来の選択肢を。

粉末食品へ

粉末スティックなど、日々の食生活に取り入れる剤形を検討。分散性、風味、保存中の状態を含めて原料導入を相談できます。

配合商品の企画へ

チュアブルや他原料との組み合わせなど、想定する商品と配合条件から設計。CICAとは異なる、乳酸菌由来素材として企画を広げます。

供給開始に向けて

発売予定原料の組成、規格、製造条件、ロット、納期を確認しながら準備を進めます。研究試料の結果と、採用する原料の品質情報を照合します。

ヒトでの検証について

本ページで紹介しているのは非臨床研究です。ヒト臨床試験の結果は掲載していません。ヒトにおける摂取効果については、別途対応する試験が必要です。

ご相談

次の原料導入を、研究内容から相談する。

ケフィア由来素材の研究、発売時期、供給仕様、商品化についてご案内します。

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